9 2月 2024

ビジネスコミュニケーションの変遷を映す名刺の歴史

名刺の文化はいつから始まり、どのように発展してきたのでしょうか?名刺は社会情勢や印刷技術によって形式や用途も変化してきました。ビジネスコミュニケーションの変遷を映す名刺の進化の過程を紐解いて見てみましょう。 名刺が本格的に日本で使われるようになったのは、19世紀初頭の頃です。江戸時代には訪問者が不在の際に自分の名前を残す手段として和紙が利用されていましたが、明治時代に入ると名刺は上流階級の社交ツールとして広がり、戦後には身分証明書としても利用されました。この時期の名刺は、定型的なデザインで、文字は一般的に黒で統一されていました。主に公務員や営業職が使用し、所属情報が重視されていました。高度経済成長期からバブル期にかけて、名刺には企業のCI(コーポレートアイデンティティ)ブームが訪れ、多くの企業がロゴやマークを新たに制定したりリニューアルしました。名刺には色彩や複雑なレイアウトが加えられ、これまでにないデザインが可能になりました。1990年代後半から現代にかけて、名刺の利用者層はさらに拡大します。主婦や学生、ボランティアなど、これまで名刺を持たなかった人々も個人的な名刺を持つようになり、需要は急増しました。デザインが多様化し、さらには納期の短縮も求められ、印刷会社ではオンデマンド印刷が主流となりました。この時期には、カラー写真やロゴ、様々な色彩が導入され、名刺はより多様かつ個性的なものとなりました。名刺は社会や経済の変動に合わせて進化し、現代では幅広い層に普及し利用されています。 名刺印刷・名刺作成の【名刺21】

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